米8月CPIを注視【記者の視点】

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電子部品が値を崩す

9月4日から8日かけての東京市場は日経平均では6日までで8連騰となり、7日の午前中には3万33322円45銭まで上昇する場面があったが、その後は半導体を中心とする電子部品が値を崩して8日には3万2606円84銭で引けている。

急落の引き金は?

急落の引き金となったのは、中国で政府職員に対してiPhoneの使用禁止が拡大されたとの情報を受けてのもの。ニューヨーク市場ではアップルが売られ、これが日米ともにアップルの主要サプライヤーへの売りにも拡がり、東京市場では東京エレクトロン(8035)やソニーグループ(6758)、村田製作所(6981)、アドバンテスト(6857)などが売られていた。

利益確定売りの理由にされたに過ぎない

中国の対応については様々な見方があるが、日本の水産物の輸入規制に続いての西側諸国の半導体輸出規制の報復が絡んでいると言われている。中国国内ではテスラを締め出す報道も流れており、これが事実ならEVに絡む電子部品株も売られる発想にはあるが、ここまで押し目無く上昇していたことから週末やSQ週をも絡んで利益確定売りの理由にされたに過ぎないかも知れない。

アップルは12日に新製品説明会

そのアップルについては今週は12日に新製品説明会が予定されている。今回は充電コネクターにandroidなどで広く利用されているUSB Type-Cが採用されるとの事前報道が流れている。事実ならアップルにとっては大胆な方針転換であり、新製品発表会が好感されれば、アップル株とともに買戻しの動きがあるかも知れない。

週明けは落ち着きを取り戻す展開

この他では13日に米8CPI(消費者物価指数)が最大の注目点。前月並みの+0.2%程度ならマーケットはポジティブ視するだろう。
8日のニューヨーク市場ではダウは続伸し、ナスダック指数も5営業日ぶりに反発、2営業日で6%あまり下落したアップルも小反発し、ナイトセッションの225先物も90円高の3万2510円で引けている。週明けは落ち着きを取り戻す展開を期待したい。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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