ノーベル賞ウィーク【記者の視点】

記者の視点|企業速報 証券市場新聞
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週明けの東京市場は3営業日続落でのスタートか?

9月最終週は前週に引き続き調整色の強い動きになり日経平均では3万2000円割れとなる3万1857円62銭で引けている。
米10年債利回りが9月27日に一時、4.6%台に乗せて16年ぶりの高水準になったことに加えて、米連邦議会下院で共和党幹部が提案したつなぎ予算案を可決できなかったと伝わったことで政府機関の一部閉鎖懸念が高まったことも足枷となった。日経平均先物はナイトセッションで3万2000円を回復する場面があったが、ニューヨーク市場でダウが158ドル84セント安とほぼ4カ月ぶりの安値となったことを受けて3万1800円で引けている。

重要指数の発表が相次ぐが・・・

今週は10月2日に米9月ISM製造業景況指数、4日に米9月ISM非製造業景況指数と9月ADP雇用統計、6日に米9月雇用統計と重要指数の発表が相次ぐが、注目されていたのはやはり目先的には米国の予算審議に動向だろう。政府機関が閉鎖されれば、この10年で4度目となり、今年に入っては6月に連邦債務の上限を停止する「財政責任法案」通過するまで波乱の動きになったことは記憶に新しい。当時は格付け大手フィッチ・レーティングスが米国債の信用度を示す「格付け」の見通しを「ステイブル(安定的)」から「ネガティブ(弱含み)」に引き下げ、ダウは5月25日に3万2586.56ドルまで急落した。

ムーディーズによる格下げ懸念

今回は格付け機関ムーディーズが米国の信用を損なう恐れがあると警告しており、仮にムーディーズが米国債格下げを行えばフィッチによる格下げ以上に一時的波乱になる可能性があったが、連邦政府の2023会計年度末を迎えた30日、議会下院は24年度予算案の審議時間を稼ぐため、11月半ばまでのつなぎ予算案を賛成335票、反対91票で可決した。
日経平均は8月18日安値3万1275円25銭が次の下値のフシだが、不安材料を織り込み下値固めになることを期待したい。

ノーベル賞の発表が始まる

イベント的にはいよいよノーベル賞の発表が始まる。2日に生理学・医学賞、3日に物理学賞、4日に化学賞、5日に文学賞、6日に平和賞、9日に経済学賞とノーベル賞が相次ぎ発表される。英国の学術情報サービス会社が今後受賞が有力視される研究者として川崎市産業振興財団の片岡一則氏名を上げたことでNANO(4571)が急騰した。引き続き受賞期待による思惑買いから個別物色が活発化しよう。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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