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結構な支出増
10月に入って様々なモノが更に値上がりしている。その代表例がビール系飲料で発泡酒と第3のビールの税率がほぼ同率になったことを受けて店頭の表示価格もほぼ同じ値段になった。第3のビールを購入していたユーザーにとっては1ケースあたり数百円の支出増だが、値上げは様々な製品で行われているから、「塵も積もれば山となる」で月ベースでは結構な支出増になる。
実質賃金は17か月連続で減少
一方、厚生労働省が6日に発表した、8月の毎月勤労統計調査(速報)では労働者1人あたりの平均賃金を示す現金給与総額(名目賃金)は、前年同月比1・1%増の28万2700円だった。名目賃金に物価変動を反映させた実質賃金は同2・5%減となり、17か月連続で減少しているから給与は増えても、物価高に追いついていない。しかも筆者の知人の多くでこの数年間、給与は増えていないから、この1・1%増も経営が安定している大手企業で押し上げられた可能性が高い。
減税は一時しのぎにしかならない
岸田首相は企業に対して時給アップをお願いしているが、売り上げが増えず電力・ガスなどのコストが増加するなかで、企業側もないものは払えない。選挙が接近したからか減税の話も出ているが、こんなことは一時しのぎにしかならない。
円安是正含めて様々ことを見直さないと日本人の多くは更に貧しくなる。
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