S&P最高値受け週明けは続伸スタート【記者の視点】

記者の視点|企業速報 証券市場新聞
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3万6000円を割れる場面では押し目買い

1月最終週から2月第1週にかけての東京市場は米FOMCや日米主要企業の決算発表が相次ぎ警戒感の強い動きになったが、日経平均では3万6000円を割れる場面では押し目買いが入り、週末2日にはやや強含む動きになった。
注目された米FOMCでは「インフレ率がFRBが目標とする2%に向かって持続的に動いているという確信が深まるまで金利を引き下げることが適切であるとは考えていない」と表明したことで3月の利下げ時期が5月頃になるとの見方がネガティブ材料視されたが、その後発表された週間の米新規失業保険申請件数が事前予想を上回ったことで再度、早期の利上げ期待が高まった。

1月雇用統計は市場予想を大幅に上回って増加

その後、週末に発表された1月の雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比35万3000人増と、市場予想の18万人を大幅に上回って増加したほか、賃金も約2年ぶりの上昇率を記録した。これを受けて利上げの先送り観測が再度台頭したが、シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は「経済システムを通したプラスの供給ショックがあれば、利下げを先送りすることはできない」と語った。一方、ボウマン理事は早すぎる利下げに警鐘を鳴らしたものの、「政策金利の段階的な引き下げが最終的に適切となる」としており、今回の雇用統計出の上昇はあるものの、金利の引き下げが何れ行われるとの見方になっている。

225先物は3万6400円引け

これを受けて週末2日のニューヨーク市場では3指数揃って続伸し、ナスダック指数は1.74%の大幅上昇でS&Pは最高値を更新した。225先物のナイトセッションでは3万6400円まで上昇しており、週明けの東京市場は続伸スタートとなりそうだ。
決算に関してはマイクロソフトやAMD、アップル、アマゾンなど総じて好内容で、決算発表後の株価推移では銘柄毎にムラがあるものの、基本的にはAIが社会に浸透するなかで、最先端分野を手掛ける企業は今後更に収益を伸ばすという見方で良さそうだ。

決算発表を睨みながらの個別物色

今週はSQ週で先月初同様に仕掛け的な動きがあるかも知れないが、日米の金融イベントが通過したことで決算発表を睨みながらの個別物色の色彩が強まりそうだ。米国では6日にフォードモーター、ギリアドサイエンス、7日にディズニー、ウーバーテクノ、8日にアストラゼネカやシーメンスなど。国内では5日に住友商、伊藤忠、三菱UFJ、郵船、6日にエーザイ、三菱重工、任天堂、三菱商事、トヨタ自、7日に日本製鉄、8日にルネサス、ホンダ、日産自、ソフトバンクグループ、9日に大和ハウスや資生堂など。新型機が噂される任天堂や子会社で不祥事相次ぐトヨタなどが注目される。7日のSOLIZE(5871)からIPOが再開される。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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