引け値で3万6000円を一度も割らなかった
先週の日経平均は前週末比約406円高と反発、週足陽線となった。
注目された米FOMCではパウエル議長が市場の早期の利下げ観測を否定したため高値圏にあったNY市場は下落した。
その影響で日本株も売られたが3万6000円を割り込むと買いが入り先週は引け値で3万6000円を一度も割らなかった。
TOPIXでは33年11か月振りの高値
どうやら当面の安値は3万5700円前後とみられるが逆に3万6000円を大きく上回って寄り付くと売りが出て上値の重さも感じられる相場であった。
日経平均に先んじてTOPIXでは1月31日7に終値ベースで1月23日の終値を抜き33年11か月振りの高値更新となっている。
売りが少ない「真空地帯」
海外投資家は前週まで4週連続で合計約2兆円日本株を買い越したが先週も幅広い銘柄に買いを入れているようである。
今週は注目される大きなイベントは無いが2月限のSQ週である。
1月のSQ週に大きく買い上げられたのは記憶に新しい。
SQ週はオプションと絡めて動かしやすい週であり、しかも現在値は売りが少ない「真空地帯」である。
31日は安値と高値が約800円幅になるなど一日の動きも大きくなっている。
仕掛け的な買いが入ってくれば3万7000円を目指す展開も期待できよう。
「節分天井、彼岸底」
ただ、騰落レシオが130%に入ってきており過熱感も漂う。強弱感が対立しボラティリティの高い展開となろう。
2月相場はよく「節分天井、彼岸底」と言われる。
過去直近20年の2月の日経平均株価の勝率は12勝8敗、10年間では5勝5敗である。
日別でみれば騰落率が高いのは2日、一番低いのは21日となるようで「前半高、後半安」になる傾向があり格言通りと言えそうだ。
今週のレンジは?
今年は年初からハイペースで上昇しており2月のSQが短期的な相場の転機になる可能性があることには注意したい。
今週のレンジは3万5700円~3万6900円を想定する。
(ハチロク)
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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