休場明けのNY株見極め【記者の視点】

記者の視点|企業速報 証券市場新聞
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年度末で動きにくかった

3月最終週の東京市場は27日には権利配当取りの動きから日経平均は3日ぶりに反発となり、前日比364円70銭高で引けていたが、権利落ちの翌日28日は下げ幅を拡大させ、600円超下げる場面があった。
27日には日銀の田村直樹審議委員が青森市内で講演し、正常化は「ゆっくりと着実に」と語ったことが上値追いに拍車をかけていたが、3月期末で機関投資家が動けないうえ、29日に欧米市場が聖金曜日で休場となり海外投資家も動きにくい状況下では、唯一の買い主体と見られていた個人投資家による権利落ち後の手仕舞い売りで値を消す動きになったようだ。

米3月雇用統計など経済指標発表待ち

週明けの4月1日は休場明けのニューヨーク市場の動きを見極めたいことに加えて、イースターマンデーにより、欧州や香港、豪州などが休場となることから引き続き手掛かり材料難で膠着感の強い動きが予想される。これに加えて、3日に米3月ADP雇用統計、5日に米3月雇用統計の発表も控えており、これら経済指標が出揃うまでは上値を追い難い。

1日から働き方改革関連法改正

国内では1日に3月調査日銀短観、働き方改革関連法の改正で「建設事業」、「自動車運転の業務」や「医師」への時間外労働時間の上限基準が適用となることから、これらに絡む業種では人手不足対応への不安も高まることになる。

安川電機やファーストリなどに注目

そして2月期企業の通期決算発表がスタート(1面参照)する。特に5日発表予定の安川電機(6506)は3月期企業の動向を占う上で注目されよう。日経平均構成銘柄では11日のファーストリテイリング(9983)の第2四半期(9~2月)も注目される。

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