円安でも成長できる経済構造の変革急げ【225先物「ハチロク」の裏話】

ハチロク225先物OP|証券市場新聞
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2週連続陽線

先週の日経平均は前週末比約301円高と2週連続陽線となった。
大型連休の谷間の3日立ち合いであったが海外マーケットの底堅い動きに合わせて堅調に推移した。

日銀の覆面介入

注目されたのは日銀の覆面為替介入であろう。
4月29日に160円台まで円安が進むと今度は一気に154円台まで円が急伸、約5兆円の為替介入が行われた。
その後円安方向で動いていたが、5月2日には再び約3兆円の介入が行われ153円台まで急伸している。

160円以上の円安は「NO」

日銀は正式に為替介入実施を認めていないがステルス的な介入により円安にベットする投資家に警戒感を植え付けたことは事実であろう。日銀の姿勢としては160円以上の円安は「NO」ということだ。
2022年に150円台に乗せてきた時は介入に踏み切り3ケ月後には127円台まで円高となったがその後は円安傾向となった。
日米の金利差が以前大きいことを考えると円安トレンドは仕方のないことなのかもしれない。

国力の差が為替に反映

だが政局が安定していることだけが取り柄の日本の政治も茲許怪しくなってきている。
金利差だけでなく国力の差が為替に大きく反映し始めていると考えるならばこれ以上の円安は日本売りを示唆して可能性は高い。
円安はグローバル企業にとっては収益を押し上げるが物価の上昇率を超える所得増の実現を遅らせ個人消費の停滞を長引かせる懸念を伴う。

円安でも成長高める経済構造の変革

実際、4月から賃金が上昇したが実質金利はマイナスのままである。
円安でも成長期待を高める経済構造の変革が必要になってきているのだ。
日本企業が海外で貯めたお金を国内の投資に引き付けるなど海外の資金を日本に還流させれば為替の安定は期待できる。
今のままでは投資を含め海外に資金が流れていくばかりである。
中期的な視点でも円安対策を考えてもらいたい。

どちらかに大きく動きやすい

今週は4日立ち合い。相場は三角持ち合いの様相となってきておりどちらかに大きく動きやすくなってきている。
下値抵抗ラインとしては3万7750円、3万7500円。上値抵抗ラインは3万8550円、3万8850円。3万7500円を割ってくると再び下値を試す展開になりかねない。
今週のレンジは3万7750円~3万8850円を想定する。5月SQ週でもありボラティリティの高い展開となろう。

(ハチロク)

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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