3万8863円超えなくば戻り売り【転ばぬ先のテクニカル】

正直じいさんの株で大判小判20.08|株式市場新聞
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上値重たいことが印象づけられる

本日の東京株式市場は小幅に続伸しましたが、やはり上値が重たいことが印象づけられました。

過度な警戒感和らぎ米主要3指数は反発

14日のNY市場では4月の生産者物価指数が発表されました。市場予想の0.3%を上回る0.5%上昇となりましたので、本来ならインフレ鎮静には程遠いとなるところですが、3月分が下方修正されたため、過度な警戒感が和らぎました。そのため主要3指数はNYダウ、S&P500が反発し、ナスダックは続伸で最高値を更新しました。

抵抗帯突破も戻り高値抜けず上げ幅縮小

このNY株高を受けた今朝の東京株式市場は買い先行スタートで、日経平均は一時3万8816円高値までありました。このところ抵抗帯となっていた25日、75日、5月SQ値が収れんする3万8500円近辺を抜いたことで、買い転換の可能性が出ましたが、4月19日安値(3万6733円)以降の戻り高値である5月7日の3万8863円抜けには至らず、その後は上げ幅を縮小し、前日比29円高の3万8385円に押し返されました。

日足ローソク足は上髭の陰線形成

結局は上値レジスタンスラインを超えることが出来ず、日経平均の日足ローソク足は上髭の陰線形成となりました。今後、3万8500円近辺のレジスタンスラインを超えたとしても、5月7日高値の3万8863円以上で引けるまでは戻り売りということになりましょう。

ヘッジファンドは市場の急変に備える

もっとも今晩は4月の米消費者物価指数及び小売売上高が発表されます。市場はこの両指数によりインフレ度合いを見極めたいとしており、ロイター通信によると、この日までにヘッジファンドが過去5カ月中最速ペースで個別株を売っていると伝えています。結果が出る前に、ポジションを縮小し、市場の急変に備えるために現金化を急いだということです。

消費者物価指数コンセンサス上回るか下回るか

マーケットのコンセンサスは消費者物価指数の前月比が0.4%上昇、前年同月比では3.4%上昇のようです。この数字を上回るのか下回るのかが重要ということになります。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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