日経平均の乱高下に惑わされない
11月以降は米国でAI相場の騰勢に陰りがみられ、日経平均はボラタイルな動きを余儀なくされた。
ソフトバンクグループは10月29日の高値から11月25日の安値まで1カ月弱で1万3000円近く急落している。同期間、日経平均の下落に対して1銘柄で値幅2500円以上、率では60%以上のマイナス寄与度である。
NT倍率は日経平均の高値とほぼ同時に15.8倍でピークアウトして現在は15.0倍だ。過去2年間の中心値は14倍水準であり、今後は徐々にTOPIX型相場に移行してさらに低下するとみている。個別株の投資判断には日経平均の乱高下に惑わされない冷静さが必要だろう。
景況悪化懸念は強まっていない
今月は米国で利下げ期待、日本では利上げ観測が強まっている。正反対の動きだが、今のところ為替の反応は限定的だ。日米共に事前に市場との対話がなされておりサプライズ反応はなさそうだ。米国では景気・労働指標に若干弱含みの動きがみられる一方、企業業績は好調で景況悪化懸念はさほど強まっていない。
利下げペースは緩やかな方が良い
来年5月のFRB議長後任人事を控え、将来的な金融緩和期待が株価下支えの背景となりそうだ。ただ、実際の利下げペースは緩やかな方が株式市場にとって良好な環境と考える。もしパウエル氏の任期中に連続利下げに踏み切らざるを得ない事態があるならば、景気後退リスクが高まったとして要注意だろう。
日銀利上げでも大幅調整は避けられる
日銀は24年3月に17年ぶりの利上げ以降、24年7月、25年1月と計3回の利上げを実施した。この間、10カ月の日経平均は概ね保ち合い相場だったが、いずれも利上げ後、一時的な大幅調整に見舞われている。特に2回目と3回目は急激な円高を伴いながらの急落相場となったのは記憶に新しい。利上げ観測を前に警戒が働くのは当然だろう。ただ、今回は過去2回の急落時に一気にV字回復した経験と高市新政権への大きな期待感があり、そうした大幅調整は避けられるとみている。
高市政策関連銘柄の押し目買い
来春にむけてのメインシナリオは、賃上げ動向と物価対策の効果、成長戦略の具体策などを見極めながらのじり高相場だろう。高市政策関連銘柄の押し目買いが基本戦略だ。ショートポジションが積み上がれば意外高もあり得る。個別では住友金属鉱山(5713)、三菱重工業(7011)、野村ホールディングス(8604)など。
光世証券・エグゼクティブ・マネージャー 西川雅博氏プロフィール
1960年奈良県生まれ 大和証券入社 1990年より光世証券 法人部、営業部長、現在コンサルティンググループ担当
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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