年後半は先進国の株式へ資金流入~国際テクニカルアナリスト 武蔵 宗久氏

225先物「ハチロク」の裏話|証券市場新聞

前半の4大マーケットを検証

 

 

今年の主要な世界のマーケットは前半を終了した。後半の相場を展望するため、前半の4大マーケットを検証した。
まず株式市場において、先進国では、NYダウ、FTSE(英)、DAX(独)、CAC(仏)は共に1月が安値で日経平均は4月14日が今年の安値であった。その後株価は上昇過程をたどり、6月末現在、五カ国平均で安値から約9%上昇し、高値圏で推移している。一方、新興国の株式市場において、ボベスパ(ブラジル)は2月21日の高値から現在13%下落途中にある。またRTS(ロシア)においては1月27日の高値から約21%下落している。次に商品市場では、総合指標であるCRB指数は、1月17日の高値から、現在約16%下落している。WTIは2月23日の高値から約27%下落し、大豆は1月18日の高値から約19%下落し、銅は2月14日の高値から約6%下落中である。為替市場においては、ドル円、ユーロドル、ポンドドル、ドル人民元共に、1月にドルに対して安値を付けた後、現在は4通貨共に、ドルに対して高値圏で推移している。債券市場において、日本国債、米国債、英国債、独国債の10年債において、1月から3月にかけて金利は上昇していたが下落に転じ、現在4か国共に、金利の低下傾向が続いている。検証の結果、当面は前半の相場が継続され、世界の運用資金は先進国の株式市場に流れるものと判断する。

 

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