楽天の携帯キャリア参入で待ち受ける苦難【星野三太郎の株街往来】

大証|企業速報 証券市場新聞
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利益率悪化嫌気し株価は下落

楽天が携帯キャリア事業への新規参入を正式に発表した。東京市場ではこれを受けてNTTドコモやKDDI、ソフトバンクが揃って売られたので、将来的な値下げ競争による利益率悪化を嫌気したのだろう。

基地局整備が課題

携帯キャリアへの新規参入は、3社の寡占を崩したい総務省にとっては大歓迎。ユーザーは月額料金の支払いが安くなっていくなら喜ばしいこと。あとは値段に加えて品質向上をどこまで追求できるかだろう。筆者は、以前、事情があって異なる携帯キャリアの端末で2台保有していたことがあったが、出張で地方に出掛けたときに、格安をうたい文句にしている端末では、基地局がなくて全く繋がらなくて苦労した記憶がある。楽天は今後、6000憶円の資金調達で基地局整備を行うとしている。整備に妥協してしまうと現在、ドコモ回線で満足しているユーザーが携帯キャリア移行後に離れて行ってしまう可能性がある。

ユーザーは高みの見物

LINEの普及でキャリアメールを使用することも少なくなってしまったので、現在のキャリアに不満を持てば、容易に他の事業者に移行できる。SIMの差し替えで保有の端末をそのまま利用できるのだから、ユーザーにとって選択肢が増えるのは歓迎すべきことで。熾烈な争いは高みの見物だろう。

 

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