過去最大の大型連休
今上天皇の退位と皇太子徳仁親王の新天皇即位に伴い、2019年のゴールデンウィーク(GW)は4月27日から5月6日まで10連休となる。過去最大の大型連休で国内の株式を含む金融市場は、連休中の海外発のネガティブ材料に警戒感を強めているが、その一方で、観光業界や小売業界などを中心に経済波及効果を期待する向きが多い。輸出系を中心に今期の業績予想に不透明感が漂う状況では、超大型連休でストレートに恩恵を受ける関連銘柄は、素直に狙って行けそうだ。
HISの国内予約は例年の3倍強
昨年の暴落の多くは、国内の祝日中に為替と海外株式が急変動、これに絡めてCMEの225先物に仕掛け的な売り仕掛けが入り、祝日明けの東京市場が急落するケースが多かった。そのため、今回の10連休中でも警戒感を強める投資家が多いが、旅行会社を筆頭に観光業や小売業は特需を確実に享受できることから、これらに絡む銘柄は業績面では安心して狙うことができそうだ。
因みにエイチ・アイ・エス(9603)の2019年GW国内旅行予約動向(2月12日発表)では例年に比べ予約の早期化が進んでおり、前年同日比3倍強で推移しているとしている。しかも例年1~2泊で1都市滞在が多いなか、3~4泊以上滞在する需要が増加していることで、KNT-CTホールディングス(9726)を含めて旅行大手は過去のGWを大幅に上回る特需を享受することになりそうだ。
テーマパークやホテルも
大型連休となればテーマパークへの来場者が増えるのも確実で、東京ディズニーランド・シー運営のオリエンタルランド(4661)、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン周辺で複数のホテルを運営する京阪ホールディングス(9045)あたりが注目されよう。ホテルの宿泊もフル稼働は確実で、帝国ホテル(9708)やロイヤルホテル(9713)、藤田観光(9722)なども注目したい。
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