再びトランプ爆弾【記者の視点】

記者の視点|企業速報 証券市場新聞

週明けは大幅安でのスタート

 週明けの東京市場は大幅安でのスタートとなりそうだ。週末のニューヨーク市場はダウでは一時740ドル超下落し、引けは623.34ドル安となり、225先物のナイトセッションの引けは2万210円で、CMEは2万135円で引けている。米国が9月に発動する対中制裁関税「第4弾」に対抗すべく、中国が「米国輸入品750億ドルに対して報復関税を発動する」と発表したことでダウは下落してスタート。その後、パウエルFRB議長が追加利下げを示唆する発言を行ったことで、プラスに転じる場面があったが、トランプ大統領が、大幅利下げを発言しなかったパウエルFRB議長を猛烈に批判すると同時に対抗関税と「米国企業にすぐに中国の代わりを見つけるよう命じる」などとツィートしたことで下げに拍車をかけた。

トランプ大統領が怒りを鎮めるまでは・・・

 ニューヨーク市場のこの日の暴落はトランプ大統領のツイートによる影響が大きく、トランプ大統領が怒りを鎮めるまでは、落ち着き処が見えない状況。ただ8月の数回のニューヨーク市場の暴落時にも東京市場はPBR1倍水準である2万円台を死守し下値の固さを印象付けた。仮に2万円割れとなっても同時にPBR1倍割れとなり、昨年12月末のように行き過ぎた場面での売り乗せは危険かもしれない。




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