雇用統計の不思議【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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米雇用統計予想外に好転

 週明け8日の東京株式市場は6日続伸して2万3000円台を回復しました。先週末発表された5月の米雇用統計が予想外に好転。非農業部門の雇用が900万人減少と見られていたにも関わらず、結果は250万9千人の増加。エコノミストがここまで見事に外すのを見たことがありません。最も楽観的な予測でも80万人の減少が見込まれていました。

何故、増加に転じたのか

 900万人減~80万人減という開きも驚きですが、彼らは何をもって減少を予測したのか。いや、失業保険申請件数の急増と、数千万人の失業保険を継続受給している環境を思えば、何故、増加に転じたのかのほうが重要かもしれません。シンクタンクの予測モデルと米労働省のカウントデータが著しく異なるのではないでしょうか。民間シンクタンクのモデルを改良してもらう必要を感じます。

一部にV字回復期待する声

 マーケットは当然、雇用改善を好感しました。一部には経済のV字回復を期待する声も高まってきました。そうであれば望ましいのは当然ですが、ビフォーアフターで生活様式が変わることは間違いなく、筆者はV字回復は難しく、良くてもU字回復だろうと考えています。

強気増え逆に慎重さ必要

 今週は9~10日にFOMCが開催されます。アメリカ経済の現状と今後にパウエル議長はどのような見解を示すのか注目を集めるでしょう。政策金利に下げ余地がない中で、新たな対策が出てくるのかどうか。また、週末はメジャーSQを迎えることで週半ばからポジションが取りづらくなります。鋭角的な急騰により強気派が増加してきており、逆に慎重に見なければならない週だと考えております。

日々勇太朗




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