東京市場は3日続落
週明け15日の東京株式市場は3日続落となりました。先週末の米国市場は11日に急落したことで反発しましたが、中国・北京で新型コロナウイルス感染者数が増加したことや東京都において14日に47人の感染者数が発表されるなど、感染第2波への警戒感が広がりつつあるようです。数日前なら東京アラートに抵触する水準であり、今後の都の対応が気になるところです。
テクニカルチャートは第2波警戒
さて、3月以降の反転上昇相場は終了したのでしょうか?巷では、各国中銀が大規模な金融緩和で流動性を供給しており、上昇トレンドは続くだろうといった意見が多いようです。確かに過剰流動性相場の素地はあります。しかし、感染第2波が世界規模で拡大したらどうでしょう。無いことを願いますが、テクニカルチャートからは第2波を警戒していることが分かります。
NYダウは陰線包み足の売り線
NYダウは先週末477ドル反発しましたが、11日の急落の25%を取り戻したに過ぎません。先週の週足は下髭の差し込み陰線形成でした。6月1週目の大陽線を先週の下髭部分まで含めると陰線包み足の売り線と言えます。
窓埋めないと上昇継続望めず
なによりも日足ローソク足では6月4日~5日に2万6384ドル~2万6836ドルまで日足の窓を空ける上放れ。上で4日間滞在後、6月11日に下放れて2万6938ドル~2万6294ドルに日足の窓を空ける下放れ。両サイドに窓が空いたことでアイランドリバーサル形状という天井形成となっています。早急に2万6938ドルまで上昇して窓を埋めないと上昇継続は望めません。
日経平均は手の届く範囲だが…
日経平均も同様に6月2日~3日に2万2401円~2万2462円まで日足の窓を空ける上放れ。7日間経過後の6月11日~12日に下放れて2万2350円~2万2466円に日足の窓を残しています。NYダウ同様にアイランドリバーサル形状となっているのです。日経平均の窓埋めは2万2466円で閉じますので比較的手の届く範囲ではありますが、この窓を埋められない限り、上値を重くしていくことでしょう。
テクニカル指標を眺めると
テクニカル指標を眺めてみると12日にパラボリックが陰転しました。新値三本足は陰線3本を連ねています。DMIはデッドクロスが接近し、ADXが下向きに転じています。一目均衡表では明日、雲が捻じれ現象を起こします。移動平均線は25日と200日が2万1750円近辺でのゴールデンクロスを間近に、5日と200日がデッドクロスに近づいています。
200日線割り込んだ場合は…
200日移動平均線上を維持できるのかどうかに注目ということになりますが、割り込んだ場合は6月12日に指摘したポイントで下げ止まるのかどうかとなります。
日々勇太朗
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