サーキットブレーカー発動【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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ある程度予想された下げ

昨日の東京株式市場は反落しました。このところ何度もお伝えしてきましたように指数はシッカリにも関わらず、個別銘柄をみると25日移動平均線割れ銘柄が急増してきており、ここでの下げはある程度予想されたことではありますが、日経平均は値嵩株の寄与度が高いため、TOPIXとは位置関係が違います。

膠着する指数の値幅調整も

全体相場を映すのはTOPIXでありますが、日経平均が25日移動平均線近辺で頑張っている反面、TOPIXは既に今月14日に同線を割り込んでおり、それが上値の重さを強調しています。11月3日の大統領選挙までは大きな期待は持てません。現在は日柄調整をしているという判断ですが、膠着している指数の値幅調整に入るかもしれません。

TOPIX半値押しなら…

直近のTOPIXの安値は7月31日の1496ポイントであり、その後の高値は9月29日の1665ポイントです。この上昇に対する値幅調整が38.2%ならば1600ポイント、50%ならば1580ポイント、61.8%なら1560ポイントとなります。仮に半値押しの1600ポイントとすればNT倍率が14.5倍程度なので、日経平均の下値目処は2万3200円程度のもののはず。

マザーズ指数25日線割れ

ただし、小型株市場のマザーズは足元急落に見舞われており、昨日はマザーズ先物がサーキットブレーカー発動となりました。マザーズ指数は25日移動平均線を割り込んできており、一目均衡表では基準線にタッチしてきました。マザーズ指数は直近8月28日安値から10月14日高値までの上昇分の38.2%押し水準に接近。1252ポイントを割り込んだ場合は半値押しの1216ポイントが下値目処として意識されるのかどうか。3月以降の上昇相場は押し目らしい押し目なく上昇を続けていました。

追証発生で投げ殺到の可能性

ここでの下落では個人投資家の信用取引では多数の追証発生が考えられ、需給悪化による投げ売りが殺到する可能性があります。マザーズ市場のメインプレーヤーは個人投資家です。東証1部は圧倒的に海外投資家主体であり、個人投資家のマーケッそれに対してマザーズ市場のマーケットシェアは57%程度とされており、シェアは22%程度。しかも個人投資家の68%が信用取引による売買だということです。

急落の痛手大きく暫し静観

そのため、ここでの急落の痛手は大きくマーケットに影響を与えます。
投げ一巡まで暫し静観ということになりましょう。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp

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