目次
新たな上昇ステージ
先週の日経平均は前週末比約1060円高と大幅上昇となった。先々週から続く上昇は8連騰となりこの間2543円75銭(約11%)の上昇となった。
米大統領選挙というイベント通過に加え、新型コロナウィルスのワクチン開発の進展報道の影響もあり大幅上昇となった。これで、6月からのBOX相場の上限を抜け新たな上昇ステージに入ったと思われる。
持たざるリスク
ゴタゴタが続く米大統領選挙に加え、新型コロナウィルス拡大の第3波が日本にも広がってきている中でのこの上昇には正直違和感もあるがそれだけ世界的に過剰性流動相場は継続しているということだろう。
この上昇を演出したのはクレディスイスなどの買戻しであるが選挙前に一旦ポジションを落とした投資家の買い需要が相当数あったということだ。相場は29年ぶりの高値を更新し続てけいるがこうなれば「持たざるリスク」も発生しなかなか崩れない。
2万7000円まで上昇する可能性も
今週もこの余韻によりしっかりとした展開となろう。大体相場が新たなステージに移行すると値幅として2000円から3000円の幅で動くので年末に向けて1991年3月の高値水準である2万7000円まで上昇する可能性は十分あろう。ただ、直近では25日移動平均線(2万3892円処)から6.2%の乖離となっており短期過熱感がでている。買いの余韻が終わった後は25000円の値固めの動きになると思われる。
今週は下値の固い展開
上場企業の大幅赤字やリストラが相次いで発表される中での株高には違和感が残るが各国の金融緩和が続く限りはこの「新型コロナバブル」は続きそうである。
今週は2万4800円から2万5800円を想定。下値の固い展開となろう。
(ハチロク)
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp