紙力増強剤を世界へ拡販|ハリマ化成G

取材メモ|企業取材 証券市場新聞
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世界三大規制対応高機能品を投入

ハリマ化成グループ(4410) ハリマ化成グループ(4410)は世界三大食品包装材料規制に対応した新製品による紙力増強剤のグローバルな拡販戦略に乗り出した。グループ売上高の約4割を占める紙力増強剤をさらに拡大することで、早期収益回復を図る構え。
米国のFDA、ドイツのBfR、中国のGB9685の三法規制に対応する間接食品添加物の認証を取得した紙力増強剤は世界で初めて。ポリマーの高分子量化、カチオン基やアニオン基の配置の最適化などにより広範囲な使用条件下でも効果を発現するなど乾燥紙力増強剤としての機能にも優れる。販売規制のないハイスペック製品で、新規市場だけでなく既存市場でも引合い増加が期待される。
紙力増強剤は古紙リサイクルによって損なわれるパルプ繊維間の結合力を補い、再生した紙の強度を保つ薬剤で、プラスチック使用量の削減観点からも世界的に古紙の利用率が高まるなか需要は拡大の方向にある。まずは古紙リサイクルが普及し始めた米国市場の販売を強化する方針で、24年3月期は前期比3倍の9億円の売上げを見込む。さらに、国内に加え「早期に中国と東南アジア、欧州へも投入したい」(会社側)考え。

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