小野薬品工業(4528)は3日続落、年初来安値を更新した。「米製薬大手メルクが開発しているがん免疫薬の『キイトルーダ』が、皮膚がんの一種である悪性黒色腫の治療薬として承認される見通しとなった」と10日付の日本経済新聞で報じられたことが嫌気されている。「9日に厚生労働省が開いた新薬の承認を検討する専門部会で、承認して問題ないとの判断が下された」とし1カ月以内に厚労省から承認される見込みとしている。「キイトルーダ」は小野薬品工業のがん免疫薬「オプジーボ」と同じ作用を示す抗がん剤であることが不安売りを誘っている。
証券市場新聞
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