ナノキャリア(4571)は後場に入って上げ幅を広げ、前日比150円高の1120円ストップ高まで買われた。この日前場立会い終了後、遺伝子キャリアに関する物質特許が米国で特許査定を受けたと発表したことで買い気が強まった。
遺伝子キャリアは同社サイエンティフィック・アドバイザーの東京大学片岡一則教授グループが開発、同社が東大から国内外の再実施権付独占的ライセンスを取得している。今回出願した特許は高分子イオン複合体を形成させることによって遺伝子をデリバリーする技術の一つで、現在は無毒化したウイルスなどが細胞内へ運ぶベクターとして利用されているが、より画期的な遺伝子導入法が期待されている。
証券市場新聞