2月決算が本格化【記者の視点】

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手仕舞い売り優勢

3月最終週から4月1週にかけての週は調整色の強い動きになった。3月25日までで日経平均が9日続伸となっていたことで高値警戒感が高まっていたが、3月期末の配当権利落ち後は、年度末ということもあり、手仕舞い売り優勢の展開となった。

原料高による影響注視

2万5000円割れからの上昇過程ではロシアとウクライナの停戦合意期待があったが、現状では、ロシア軍が東部制圧に集中するために軍の配置転換行っているとされている。プーチンをはじめロシアの政権幹部がシェルターに移動したとの報道も流れており、不安要因が完全払拭されたわけではない。米国の戦略石油備蓄放出を受けて週末1日はWTI原油先物が再度1バレル100ドル割れとなっているが、資源高騰による景気の先行き懸念は未だ根強い。ただ、1日は2万4000円割れまで突っ込んだあとは押し目買いに急速に戻す場面があっただけに、現状は押し目買いにとどめて次なる展開に備えるべきところだ。

新市場に移行

今週は4日からいよいよ東証がプレミア、スタンダード、グロースの新市場に移行する。新年度入りととともにファンドや機関投資家の資金が新市場にどのように流れるかは不明だが、各市場で成長力の高い銘柄が選別されていくことになりそうだ。

FOMC議事録に関心

米国では6日に3月15日と16日に開催されたFOMC議事録が公表される。想定よりもさらにタカ派的な内容なら為替を含めてマーケットに影響をもたらそう。
個別では2月期の本決算発表がスタートする。4日はオークワ(8217)やしまむら(8227)、5日はダイセキ(9793)やスギホールディングス(7649)など。新型コロナのオミクロン株がピークアウトする一方、原料高による製品値上げの影響が懸念される。次期の業績予想を注視したい。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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