引き続き下値模索か?【記者の視点】

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ナイトセッションでは2万5630円まで急落

大発会の東京市場は引き続き下値模索の懸念がありそうだ。
昨年12月31日のニューヨーク市場はダウで73.55ドル安と反落で引けているが、一時は372ドル超まで急落、これと連動してナイトセッションの日経平均先物は一時、2万5630円まで急落、日経平均では10月3日につけた安値2万5621円96銭に肉薄している。

仮に高くスタートしても・・・

日経平均先物については3日に祝日取引があり、それと3日から取引が始まるニューヨーク市場の動きを見極めてからになりそうだが、大納会の東京市場を見ても高寄り後に、急速に値を消して引けていることから、仮に高くスタートしても戻り売りに押される懸念が高かい。

米国で重要指標目白押し

今週は、4日に米国雇用動態調査、6日に雇用統計、12日にISM製造業景況指数と重要指標が相次ぐ。昨年末の荒い動きはこれらの内容を懸念しての動きとも取れるが、これらイベントを通過するまでは様子見の展開となろう。国内では昨年末には日本経済新聞が「日銀は1月に示す消費者物価指数(生鮮食品を除く=コアCPI)の前年度比上昇率の見通しを上方修正する検討に入った」と報じた。

日銀は更なる緩和修正への思惑も

既に12月の日銀金融政策決定会合で今の金融政策の柱であるイールドカーブコントロール(YCC)の許容範囲を従来のプラスマイナス0.25%からプラスマイナス0.50%へ拡大することを決定しているが、更なる緩和修正への思惑から一時、1ドル130円09銭まで円高が進んでいる。休暇を取る市場参加者が多いなかで、アルゴリズム売買で値幅がでているものの、1月末の日銀会合へ向けて仕掛け的な動きには注意を払いたい。

値動きの良いグロースの局地戦

日経平均では前述の通り、10月安値に接近、ニューヨーク市場ではダウは50日線で踏ん張る動きで、ナスダックも10月13日安値の1万0088.82ポイントが視界に入る状況。日経平均では12月14日の高値から既に2000円幅で短期急落しており、売られ過ぎ感は否めない。
明るい材料はマザーズ指数が12月26日の701.14ポイントで底打ちして大納会では930ポイント台まで戻していること。直近公開IPOを中心に値動きの良いグロースの局地戦となろう。

 

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