今年はEVと関連銘柄【高野恭壽の株式情報これでどゃ!!】

高野恭壽|高さん 証券市場新聞

(通巻3132号)

米国の先行き利上げは強硬策が収まる

 
1日に注目された米国の利上げは予想通りの0.25%としました。それは相場に織り込まれていたため、先行きの見通しについてパウエル連銀議長発言が注目されました。インフレが緩やかに低下していることを認めつつも、利上げの停止の時期についての発言はなく、3月も0.25%の利上げを示唆していました。強硬姿勢は弱まったものの、引き続き、利上げ姿勢を維持したことで米国株式は途中乱高下したものの、6.9ドル高で終えました。材料出尽くしに警戒していた日経平均は1日には内需系銘柄や決算悪銘柄中心に反落していました。その一方でスクリーン、アルプス、アドテストなどの半導体や電子部品メーカーは堅調な動きが目立っていました。企業業績が下方修正された銘柄も反落した後は戻す動きがみられ、逆に好決算銘柄は売られるなど不可解な動きもあって、決算発表をみて動きを判断する難しさが目立っており、うかつに手が出せず決算発表がかならずしも材料にならない戸惑いも相場が伸びきれない原因になっていました。
 そうした中で自動車株がしっかりしていました。三菱自、ホンダ、SUBARU、マツダが堅調な展開になっていましたが、日産も小幅ながらも上値を追っていました。国内の自動車販売が5か月連続で増加したことなどが支援材料になっていました。
東光高岳が下落し5連続安となって2100円台を割り込んでいました。下値のメドとなる25日移動平均線が2025円まで上昇し、本日には2040円近くまで上昇することになり、目先的には1日の下落で底入れが近づいたとみています。筆者は今年はEVの年とみています。EVを普及させるために不可欠なのが急速充電器の普及です。東光高岳にとって大きくビジネスチャンスになり、来期以降には業績を伸ばしていくと考えています。したがって、こうした調整局面は拾う姿勢を続けることが大事と考えており、注目を怠らずに自信を持って対処することが望ましいと思っています。また、EV向けのリチウムイオン電池の開発をホンダと共同で進めることが決まったGSユアサ(6674)発表後もたついていましたが、ようやく動意づく動きが強まり始めました。全体が不透明な中で注目されていくことになりそうです。

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