2万8200円抜けへ!【記者の視点】

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連銀総裁発言が刺激

日経平均では長らく2万7500円を中心とした揉み合いに終始していたが、3月第1週の東京市場は週末3日に急伸となり2万7900円台に乗せる動きとなった。
米商務省が2月24日に発表した1月の実質個人消費支出が21年3月以来の大幅な伸びとなったことなどを受けて米国の利上げが長期化するとの懸念が高まっていたが、2日には米アトランタ地区連銀のボスティック総裁が「インフレが減速しなければ利上げを継続する用意がある」と述べる一方で「利上げの停止点に近いかも知れない」と述べたことで過度な利上げ観測懸念が後退しニューヨーク市場高とともに上値追いとなった。

週明けは大幅続伸でのスタート

ボスティック氏は、FOMCでの投票権を持たないことから今回の発言で金利上昇への懸念が払拭したわけではないものの、ニューヨーク市場の主要3指数が落ち着きを見せたことが安心感に繋がった。国内に目を向けて見るとファーストリテイリング(9983)の既存店+Eコマースが前年同月比21.3%増となるなど小売り各社の2月月次売上高が軒並み好調な内容となったことも支援材料となった。日経平均では2月以降、2万7800円を超えると戻り売りに押される展開が続いていたが、この水準を突破。週末3日はニューヨーク市場での主要3指数上昇とともに225先物はナイトセッションで2万8210円まで上昇しており、今週は2万8200円突破への期待が高まろう。

パウエルFRB議長の証言と2月雇用統計

今週は7日にパウエルFRB議長が半期に一度の金融政策報告書についての証言が行われ、8日に2月ADP雇用統計、9日に2月雇用統計も控えており、引き続きこれら内容で米国の金利動向が変化する可能性がある。
国内では9日から日銀金融政策決定会合が開かれ、10日に黒田総裁が最後の会見に挑む。今回は無風通過がコンセンサスで、3月末へ向けて高配当銘柄物色が続きそうだ。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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