一段の下落なら買い目線【記者の視点】

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米雇用統計に振り回される

7月第1週の東京市場は週初の3日には日経平均で3万3762円81銭まで上昇したが、その後は6月開催のFOMC議事録、6月ADP雇用統計や6月雇用統計の内容を受けたニューヨーク市場の下落を受けて週末7日は3万2388円42銭まで下落して引けている。

ニューヨーク市場の調整色が強まる

6月のADP雇用統計では雇用者数が大幅増加、6月雇用統計は雇用者数こそ予想に届かなかったものの、平均時給の伸び率が予想を上回ったことを受けて、インフレ鈍化までには時間がかかるとの見方が支配的になった。これを受けてFRBによる金融引き締めへの過度な警戒からニューヨーク市場の調整色が強まっている。ナスダック指数は25日線を割らずに推移しているものの、ダウは25日線を早々に割り込み50日線に接近しており、この水準を割り込むと下値警戒から東京市場へも少なからず影響を受けることになりそうだ。

米6月消費者物価に注目

国内では日本株ETFの分配金支払いに関連した換金売りが1兆円程度出るとの懸念が売りを誘ったが、週明け10日には一巡すると言われている。その先は12日発表の米6月消費者物価の内容次第ではFRBの利上げ回数に影響を与えることになりそうで、ニューヨーク市場への警戒から上値を追うのは難しいかもしれない。

ソシオネクストに買い戻し入るか?

ETF換金売りとニューヨーク市場の動きがマイナス面に影響を与えたが、個別でみれば1262万4800株の株式売出を発表したソシオネクスト(6526)のストップ安がハイテク株総崩れに繋がっていた。このソシオネクスト株が週末に530円高の1万7480円で引けており、週明けも買い戻しが入るようだとハイテク株の落ち着きから日経平均も下げ止まり感が出るかも知れない。ただ、今週はSQ週ということもあり、先物経由での仕掛け的な動きには警戒したい。先物えの安値3万2220円を割れると3万2000円、その下は50日線の3万1500円が意識されるが、既に3日の高値から1400円近くも下落している。仮に一段の下落があれば買い目線で対応したい。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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