3万2000円割れでは底さを見せるか?【記者の視点】

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先物主導で大きく下げる

8月第1週の東京市場は中銀ウィーク通過によるアク抜けで高値トライが期待されていたが、格付け会社フィッチ・レーティングスが1日に、米国の外貨建て長期債格付けを最上位の「AAA」から「AAプラス」に1段階引き下げたことを契機に長期金利が上昇し、先物主導で大きく下げる結果になった。

売りの口実にされた

フィッチの格下げについては春先から示唆されていたことから予想されていたことだが、実際に発表されたことでアルゴリズム売買が発動され、フィッチ格下げ発表後で最初に通常取引が行われた東証が格好の売りターゲットにされた。米国市場も高値圏で強い動きをしていたことから利食い売りの口実にされたようだ。

ナイトの安値3万1660円を死守できるか?

日経平均では1日高値3万3488円77銭から3万2000円割れまで値幅で1500円程度急落した。第1四半期決算については概ね主要企業は好内容であることらここから再度の下落となれば押し目狙いの買いも入りそうだ。先物がナイトセッションで付けた3万1660円を下回れば底割れ懸念が高まるが、動きを期待したい。

7月米消費者物価に注目

注目された米7月雇用統計では非農業部門の雇用者数の増加幅が市場予想に届かなかったものの、平均時給の前年同月比の上昇率は市場予想以上だったことを受けて利上げ継続への懸念が高まった。今週は10日発表の7月消費者物価の内容次第では利上げ動向への思惑が再度高まることが予想され、ニューヨーク市場の動きで先物主導で値が荒れる展開にも警戒したい。

主要企業の第1四半期がピーク

主要企業の第1四半期決算がピークを迎えて8日はダイキンやバンダイナムコ、9日はソニーグループやホンダなどの決算が注目される。11日は山の日で10日がSQとなり、4日立ち合いとなることから資金の逃げ足は早そうだ。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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