日米中銀ウィーク【記者の視点】

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週後半に向けて強含む展開

9月11日から15日かけての東京市場は週後半に向けて強含む展開となった。
日銀の植田総裁が9日付の読売新聞のインタビューで、賃上げを伴う物価上昇を条件にマイナス金利の解除の可能性に言及したことがタカ派発言と受け止められたことで11日には日経平均は3万2391円69銭まで調整する場面があった。

日経平均は6月19日高値が視野

しかしその後はテスラ株が自動運転車向け人工知能(AI)モデル訓練スーパーコンピューター「Dojo(ドージョー)」を巡る期待感から急騰、14日にナスダックに新規上場したアーム社が上場初日に終値が公開価格比較で25%もの急伸なったことなどが追い風となり、東京市場でもレーザーテックや東エレクを筆頭にハイテク株が買われる動きになり、週末には日経平均が3万3533円09円と6月19日に付けた3万3772円89銭を射程圏内に捉える動きになった。

3連休明けは様子見気分か?

祝日取引の日経平均先物では3万3000円トビ台まで調整しており、3連休明けとなる19日は3営業日ぶりの反落スタートが予想される。19日から米国でFOMCが開催され20日にパウエル議長会見、国内では21日から日銀金融政策決定会合で22日に植田総裁の会見が予定され中銀ウィークとなり一旦は様子見気分が強まるかも知れない。
FOMCでは既に金利現状維持が織り込まれており、関心は年内の利上げ回数に関心が移っており、利上げが残り1回との認識なら株高材料となる。

日銀金融会合は状維持がコンセンサス

日銀金融会合については、11日の植田総裁インタビュー記事に対して15日にはブルームバーグが「植田総裁発言と市場解釈にギャップ、日銀認識ほぼ変わらず」と伝えたことで、現状維持がコンセンサスとなっており、植田総裁会見の発言待ちとなる。
週明けに日経平均は3万3772円89銭を目指す動きもあろうが、日米中銀ウィークを控えてそれなりの利益確定売りもありそう。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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