大納会に向け個別物色【記者の視点】

記者の視点|企業速報 証券市場新聞
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先物主導での買い戻し

先週の東京市場は週前半は日銀金融政策決定会合の結果を受けて会合翌日の20日には取引時間中に年初来高値を更新したが、その翌日にはスピード調整となり、週末は膠着感の強い動きになった。
日銀金融政策決定会合の結果については、大方の事前予想通り現状維持だったが、その後の植田総裁の会見で7日に発言した「年末から来年にかけて一段とチャレンジング(挑戦的)な状況になると思っている」と語った内容について「気を引き締めて取り組んでいく」という意味だったと回答したことで、イールドカーブコントロールの廃止を含めた大規模緩和縮小への懸念が大きく後退したことが、先物主導での買い戻しを誘発した。

過度な円安から脱却したことはポジティブ

植田総裁からの「チャレンジング」の回答が意外だったものの、早期の大規模緩和修正への可能性がゼロになったわけではない。ただ、仮にマイナス金利を解除して為替が1ドル140円割れの円高になったとしても、輸出企業の多くは円高耐性が付いていることから、年明け以降の業績拡大基調は不変。むしろ1ドル150円を超えていたときのような過度な円安から脱却したことで輸入コスト減の観点から内需企業にはプラスに働く。年明け以降も日銀会合で何らかの修正アクションで一時的にショック安があっても押し目買いの好機と捉えられるだろう。

指数的には閑散小動き?

週明け25日は欧米市場がクリスマスのため休場となることから海外勢からの動きはないものの、週末のナイトセッションでの先物では220円高の3万3280円で引けていることから続伸でのスタートが予想される。経済指標的にも海外で目立ったものは無く、国内では27日発表の18日・19日開催の日銀金融政策決定会合における「主な意見」が注目される。基本的には29日の大納会へ向けて、指数的には閑散小動きの中、12月決算企業の権利取りなど個別物色の色彩が強くなるだろう。

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