ASMLの決算に注目【記者の視点】

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TSMCの業績見通しが好感

1月第3週の東京市場は日経平均では17日に一時、3万6239円22銭まで買われた後に急速に値を消し、高値波乱となっていたが、週末には台湾積体電路製造(TSMC)が18日に示した業績見通しが好感され、ハイテク主導で買戻しとなり再び3万6000円台に戻す場面があった。

海外投資家が日本株買いを牽引

今年に入ってからのバブル崩壊後の高値を大きく更新する動きは新NISAに絡む個人投資家の買いが指摘されいたが、海外投資家は1月第2週に日本株を1兆2000億円超と昨年10月第2週以来の規模で買い越しており、日本株買いを牽引しているのはやはり海外投資家。ただ、4日終値から17日のザラ場高値まで3000円近くも上昇したことは明らかにスピード違反。

22日の東京市場は続伸スタート

週末19日のニューヨーク市場はダウで400ドル近く上昇し、2日以来となる最高値、ナスダック指数も続伸し22年1月以来の高値となった。これと連動して225先物のナイトセッションでは3万6300円で引けた。週明け22日の東京市場はこれを受けて続伸スタートが濃厚だが、利益確定売りによる日柄整理は必要と見る。

日銀会合は無風通過?

今週は国内では22日からの日銀金融政策決定会合が最大のイベントだ。1月1日に発生した能登半島地震による経済への影響は不透明で、昨年末から警戒されているマイナス金利の解除については今回は見送られる可能性が高い。23日の植田総裁の会見が注目されるが今回は無風通過の可能性が高い。

3Q決算が始まる

そしてその先は24日のディスコ(6146)やニデック(6594)を皮切りに3月期企業の第3四半期決算発表がスタートする(1面参照)。指数を牽引した半導体などのハイテク企業の好決算が確認されれば日経平均が3万6000円を抜けて上値を追ううえで追い風となる。
一方、欧米では半導体製造装置大手のASMLホールディングスやIBM、AT&T、テスラなどが24日に決算発表を控える。特にオランダのASMLの決算次第ではTSMC同様に日本企業のハイテク買いに繋がる可能性がある。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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