GW中はパウエル会見注目【記者の視点】

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3万8000円まで急速に戻す

ゴールデンウイーク(GW)前の東京市場は値動きの荒い動きとなったが、26日には日銀金融政策決定会合での現状維持を確認すると日経平均は3万8000円まで急速に戻す動きとなった。

過度な下値不安は後退

イスラエルとイランによる報復の応酬懸念は後退したが、その後はフェイスブックの親会社メタ・プラットフォームズの低調な業績予想を受けてハイテク企業全般への不安が拡がり、ナスダック指数が急落。これと連動して日本の半導体大手も値を崩す場面があり、第1・四半期の米国内総生産(GDP)の伸び鈍化によるニューヨーク市場急落もあり、25日のナイトセッションでは3万7100円台まで急落する場面もあった。その後はマイクロソフトとアルファベットの好決算で日本の半導体大手も買い戻しの動きとなったが、取り敢えずは様々な不安要因を乗り越えての週末の動きから過度な下値不安は後退したと見たい。

連休明けは大幅高でのスタートか?

26日のニューヨーク市場ではダウが153.86ドル高、ナスダック指数は2.03%の316.14ポイントと大幅に上昇している。マイクロソフトが1.8%高、アルファベットが10.2%高と大幅に上昇し、時価総額は終値で初めて2兆ドルを超えて終えている。これを受けて29日の祝日取引で225先物は3万8500円台で推移しており、連休明けは大幅高でのスタートとなりそうだ。

アマゾンやクアルコムの決算

今週は4月30日からの3日間しか取引がないことから市場参加者は少なく動意薄の動きが想定される。イベント的には米国では30日にアマゾン、5月1日にクアルコムが決算発表、1日はFOMCを受けてのパウエル議長の会見が予定されている。これらを受けてニューヨーク市場が乱高下すれば日経平均の動きにも影響を与えそうだが、土日を除くGW中は祝日取引が行われることから日経平均先物・OPを活用してリスクヘッジを行うのも一法だろう。
国内では30日にレーザーテック(6920)が決算発表を予定している。EUV露光装置のTSMC向け需要(1面参照)などの動向次第では他の半導体大手の株価動向にも影響を与えそう。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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