引き続き膠着感の強い展開【記者の視点】

記者の視点|企業速報 証券市場新聞
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戻り売りに押される

6月第3週の東京市場は17日に日経平均で712円超の大幅安となったあとは戻す動きになったが、週の後半は3万8600円を超えると戻り売りに押される展開で膠着感の強い動きとなった。
週初の急落に関してはフランスのCAC40指数の急落に絡む欧州勢の売りや日銀金融政策決定会合を悲観した売りなどが指摘されていたが明確な理由は見当たらない。

3万8000円割れでは押し目買いの動きだが?

ただ、植田日銀総裁の会見中に長期国債の買い入れの減額が「相応の規模になる」と語ったあとはナイトセッションでの225先物が断続的な売りを浴びていたことから、日銀の今後の政策への不安が売り要因になったのかもしれない。出来高は薄いながらも3万8000円割れでは押し目買いの動きが活発化していることから現状は積極的に上値を追えないが、投げ売りをする状況でもないということだろう。

週明けは続落スタート

21日のニューヨーク市場はダウでは小幅に4日続伸したものの、ナスダック指数は反落。エヌビディアは5%近く下げる場面があり、マイクロン・テクノロジーやブロードコムなど足元で上昇が目立っていた半導体株の一角も売られており、週明けの東京市場は半導体関連株売りで続落スタートになりそうだ。

日銀会合主な意見に注目

今週は海外では28日に米5月個人支出(PCE)が発表される。5月コアCPIに続き鈍化が確認されればインフレ低下から利下げ期待が高まろう。26日にはマイクロンテクノロジーが24年3~5月決算を発表する。国内では24日に6月13・14日開催の日銀金融政策決定会合の主な意見が発表される。今後の利上げや長期国債の買い入れ減額などの今後の動向を探ることになる。

新TOPIXでの採用候補

注目されるのは新TOPIXの動き。日本取引所グループのJPX総研がTOPIXの見直しに関する新ルールを公表。対象を従来の東証プライムだけからスタンダードやグロースにも拡大する一方、浮動株時価総額をはじめとする条件を基準に採用数を大きく絞り込むとした。MCJ(6670)や沖縄セルラー(9436)などが値を飛ばしており、今週以降も時価総額が大きな銘柄には思惑買いが継続しそうだ。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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