異次元の「植田暴落」【記者の視点】

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ブラックマンデー以来の下げ幅

8月第1週の東京市場は2日の日経平均終値で前日比2216円63銭安の3万5909円70銭とブラックマンデー以来の下げ幅を記録し歴史的な大暴落となった。

週明け3万5000円割れか?

7月31日の日銀金融政策決定会合での0.25%利上げ発表後はアク抜けから買戻しの動きとなったものの、引け後、植田日銀総裁が会見で「過去2回の利上げ局面で上限となった0.5%の水準を利上げの壁として意識していない」と超タカ派的な発言を行ったことで円高進行とともに先物主導で急落。その後、米国の各経済指標が悪化し、2日に発表された7月雇用統計では11.4万人増で予想を下回り、失業率も4.3%に上昇したことで週末の米国市場は3指数揃って大幅続落。これと連動して225先物の夜間取引では3万5000円を割れており、週明けの東京市場は大幅な3日続落でのスタートとなりそうだ。

超タカ派発言で混乱

次回のFOMCでは利下げが有力で、植田総裁が超タカ派的な発言を行わなくても、金利差は縮小し円安が止まる可能性が高かったが、このような状況を無視したかのような超タカ派発言が混乱の要因になった。実質賃金はマイナスで実態経済は良くない。しかも今回の暴落は、AIによるアルゴ売買全盛で、昨年11月には先物・オプションでVaR方式が導入されており、先物トレーダーはリスクに敏感な状態になっている。今回の「植田暴落」は様々な要因が重なる異次元の暴落で、安易な押し目買いを避けて落ち着きを待ちたい。

今週も警戒が必要

今週は8日に7月30日・31日開催の日銀金融政策決定会合での主な意見が公表され、その中味で次第では再び波乱も。5日は米国で7月ISM非製造業指数が発表され、景気減速追認で波乱を秘める。9日は先物オプションSQも控えており、先物でも警戒が必要。
決算は7日にソフトバンクグループ(9984)やホンダ(7267)など。輸出系は為替変動で決算内容をマーケットがどう評価するかも注目される。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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