イランのソレイマニ司令官殺害が引き金
6日の大発会は3営業日続落でのスタートとなりそうだ。米国政府が報復空爆でイランのソレイマニ司令官を殺害したことを受けて3日のニューヨーク市場はダウで一時350ドル超急落、CMEの225先物も2万3270円で引けており、寄りでは2万3300円前後までの下落の可能性がありそうだ。リスク回避から1ドル108円トビ台まで円高が進行し、WTI原油先物も64.09ドルまで一時急騰している。NY市場は売り一巡後に戻しているものの、イランはさらなる報復を警告しており、地政学リスクの高まりが上値を抑えることになりそうだ。ただ、第1段階の米中通商合意が1月初旬から中旬にかけて署名されることが期待されており、ここからよほどの悪材料が出ない限り、この水準から更なる下押しリスクは少ない。
上昇率高い子年相場
因みに6日に大発会を迎える子年相場については、過去の日経平均騰落率の干支別で子年は辰年に次ぎ2番目に平均上昇率が高い。海外に目を向けてみても、米国では秋の大統領選へ向けて、トランプ大統領は株価急落を招くような発言は極力控えることが予想される。過去の大統領選挙イヤーでは株高になるケースが多いことから、仮に調整しても押し目買い意欲が高まることになりそうだ。
安川電の3Qに注目
イベント的には10日に米国12月雇用統計の発表が控える。個別では2月期決算企業の第3四半期発表が本格化する。9日発表の安川電機(6506)や、増税後の影響が懸念される小売セクターの内容を注視したい。
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