今回も約3000円下げると反転
先週の日経平均は前週末比約1178円高と4週間ぶりに上昇した。
9月13日の戻り高値(2万8659円)から10月3日に安値(2万5621円)まで約3038円下落し反転した。
今回も約3000円下げると反転するという過去のパターンと同じ形で戻った。
週間で最大の売り越し
東証が発表した9月第4週(9月26日~30日)の海外投資家の先物・現物株の合計は2兆円を超え2018年以降では週間で最大の売り越し金額となった。
これは前回も指摘したがバークレイズが売りを出していたと思われその売りが一旦止まったから先週は反発したと考えられる。
金融破綻があってもおかしくない
急激な金融引き締めであらゆるところで歪みが出始めておりこれからはリーマンショックのような金融破綻があってもおかしくない状況である。
またそれくらいの状況にならないとFRBは金融政策を緩和に変更しないだろう。
13日に9月米CPI
現在のFRBにとって株価はインフレ抑制の判断材料になっているので急激な下落は困るが緩やかな下落は歓迎なのである。
中央銀行がそのスタンスのうちは戻りは限られるだろう。今週は13日に9月米CPI(消費者物価指数)が発表となる。前回、前々回とこの指数で大きく株価が下落したので注意が必要である。
今週は月曜日が休日になるので4日立ち合いとなる。
雲の下限で跳ね返される
戻りを試す展開となってはいるが先週で下げ幅の半値戻り(2万7140円処)を達成し一服感がある。
チャートでも一目均衡表の雲の下限(2万7372円処)で跳ね返される状況である。
この水準は200日移動平均線(2万7309円処)でもありこの辺りでは売りが出やすい価格帯でもあろう。
オプションを絡まして動かしやすい週
上値メドは25日移動平均線(2万7325円処)、今回の下げ幅の61.8%戻しの27498円があげられよう。
一方、下値は5日移動平均線(2万6951円処)、転換線(2万6511円)、窓埋め(2万6223円)となろう。
また、10月SQ週でもある。オプションを絡まして動かしやすい週でもあるので注意が必要である。
今週のレンジは?
今週のレンジは2万6200円~2万7500円を想定。戻り売りをこなせるかを見極めたい。
(ハチロク)
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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