はしゃぎ過ぎには注意【225先物「ハチロク」の裏話】

ハチロク225先物OP|証券市場新聞
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3週連続で上昇

先週の日経平均は前週末比約1063円高と3週連続で上昇した。
この上昇の要因は10日に発表になった米10月CPIが予想を下回りインフレの峠を越えたという見方が強まり長期債の利回りが低下、株価を押し上げた。

一方通行になりやすい

しかし、NYダウで1200ドル高するなんて意外感は強い。買いが買戻しを呼ぶ踏み上げ相場になったものと思われる。最近はアルゴリズム取引やHFT(超高速取引)の影響でその日のトレンドは一方通行になりやすい。

ひとまず胸をなでおろす日銀

踏み上げる時は日中でも大きな下げを作らず買戻しを催促するように右肩上がりで上昇していく。
今回もそれに当てはまり短期筋の売りは買戻しを余儀なくされたであろう。
今回は為替も約6円円高に動いていたので一旦円売りポジションを手仕舞いされられた投資家も多そうだ。
日銀にしてみればひとまず胸をなでおろしていることだろう。

インフレが完全に抑制できている状況でない

チャート的には先週はどちらかに大きく動きやすい状況ではあったが米CPIの材料でここまで上に一気に動くのは違和感がある。
米国ではまだ労働市場を見ると求人は逼迫し賃金も上昇傾向を変えてない。
インフレが完全に抑制できている状況でない中で一つの指標で株価が急騰しマーケットがはしゃぎ過ぎると更なる利上げにも耐えられる安定性があるとFRBに理解される可能性もある。
株価の動向もインフレ抑制の判断材料の一つとパウエル議長も言っているのだからはしゃぎ過ぎには注意したい。

ゴールデンクロスを示現

日経平均株価は13週移動平均線(2万7520円処)、26週移動平均線(2万7346円処)、52週移動平均線(2万7441円処)を大きく陽線で抜けてきて転換足を示現した。
日足でも右肩上がりの75日移動平均線(2万7624円処)を5日移動平均線(2万7765円処)が抜いてゴールデンクロスを示現、相場の強さを表している。

上値メドは?

ボリンジャーバンドでは上昇する+2σ(2万8077円処)を超えてきたため一旦は調整する可能性もあるが拡大する+2σに沿った動きが期待されよう。
上値メドとしては9月12日に付けた窓埋め(2万8438.37円)、節目の28500円、13日の戻り高値(2万8659.76円)があげられよう。

下値は?

一方下値は節目の28000円、5日移動平均線、ボリンジャーバンドの+1σ(2万7719円処)、75日移動平均線(2万7624円処)があげられよう。

今週のレンジは?

今週のレンジは2万7700円~2万8700円を予想する。急騰後の調整で2万8000円台を固める展開を想定する。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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