暗号資産交換業者FTXの破綻【225先物「ハチロク」の裏話】

ハチロク225先物OP|証券市場新聞
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更なる上昇には新たな材料が必要

先週の日経平均は前週末比約363円安と反落した。
前週の急騰後の調整と見ることができるが前週の高値(2万8329円54銭)を一度も抜くことがなかったことを見ると更なる上昇には新たな材料が必要となってこよう。

FTXから資産の引き出しに殺到

暗号資産交換業者のFTXが11日に破綻した。
きっかけは暗号資産交換業者の最大手のバイナンスのCEOが保有しているFTXのトークン(電子証票)を清算するすると自身のTwitterで書き込んだことだ。
それを見た投資家がFTXから資産の引き出しに殺到し破綻に至ったようだ。

リーマンショック級の大きさ

暗号資産全体の時価総額は11月8日で約1兆ドルあったが10日時点で8000億ドルと48時間で実に2000億ドル時価総額が吹き込んだ。
いかに暗号資産市場が動揺したかがよくわかる。
株式市場に置き換えるとリーマンショック級の大きさである。

大きな影響がなかったのは意外

株式投資家の約1割が暗号資産市場に参加していると言われているが株式市場に大きな影響がなかったのは意外でもあるが幸いであった。
世界的に金融緩和から引き締めに転じてから英国年金危機やクレディスイスの財務不安など金融市場で予期せぬことが勃発している。
FTXの破綻もその一環といえよう。
特に監督官庁の目が届きにくいシャドーバンキングなどの破綻懸念は根強い。

これからも突発的な悪材料が出てくる

世界がインフレ抑圧に動きマネー縮小時代に入ってきたのだからこれからも突発的な悪材料が出てくることは間違いないだろう。
株価が高値に近づくと売り材料として表面化する可能性が高いので注意は必要である。

指数より個別株物色

今週は日本は4日立ち合い。24日は米国市場が休日となるため指数より個別株物色となりそうだ。
日経平均は10月3日の安値(2万5621円96銭)を起点とする右肩上がりの戻り相場を継続。
転換線(2万7850円処)を割り込んでも翌日には回復する状態が続いている。

下値メドは?

下値メドは転換線、下値トレンドラインの2万7700円処。この水準には75日移動平均線(2万7639円処)が位置する。
その下は雲の上限(2万7422円処)が機能してこよう。

上値は?

一方、上値は16日の高値(2万8069円25銭)、その上は11日の高値(2万8329円54銭)となろう。高値を取るには材料不足と思われる。

今週のレンジは?

今週のレンジは2万7400円から2万8300円を想定。上値は重いが下げれば買いも入る方向感の無い動きを想定する。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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