TOPIX型が買われる
先週の日経平均は前週末比約383円高と反発、2週間ぶりに週足陽線となった。
日経平均は2万8500円を付けた後伸び悩んでいるがTOPIXは8月の高値(2006.99ポイント)を抜いて年初来高値(1月5日の2042ポイント)も視野に入ってきた。
日経平均よりTOPIX型が買われるということはグロース(成長)株よりバリュー(割安)株が買われているということだ。
相場は簡単に崩れない
代表的な銀行株の上昇がTOPIXの上昇を牽引している。
22年4~9月期の上半期決算で業績の堅調が確認され加えて足元のイールドカーブコントロール修正の観測が再び高まっており金利上昇の恩恵を受ける銀行株が選別して先回り買いされているようだ。
上場投信のNEXTFUNDS銀行は既に年初来高値を更新している。銀行株が強いときは筆者の経験則として相場は簡単に崩れない。
米11月雇用統計の内容は?
今週は2日の米11月雇用統計が発表されるがインフレのピークアウト感が強まれば株価にはプラスに働こう。
暗号資産取引所「FTX」の破綻を受けても大きく下げなかった現在の株式市場は悪材料に対し耐性を持っており好材料に反応しやすくなっている。
FRBにしてみればジレンマ
裏を返せばそれだけまだ市場に余剰資金があるということでもあり株価上昇をあまり好まないFRBにしてみればジレンマだとも言える。
株価上昇のスピードが速いと影響力のある高官の発言で株価が調整場面も出てきそうである。
まずは30日のパウエル議長の講演は注目されるだろう。
今週は国内に於いて9月期の配当金の支払いが約3兆円予定されている。その資金の再投資も期待できるので堅調な動きを想定する。
上昇トレンドを維持
日経平均のチャートでは10月3日の安値を起点として約900円幅の帯の中で上昇トレンドを維持している。
その帯の今週のレンジは2万8100円~2万9000円となる。また、転換線(2万8122円処)が強く意識されており割り込んでも翌日には回復する強い展開である。
上値メドは?
今週の上値メドは9月13の窓埋め(2万8530円36銭)、高値抜き(2万8700円処)となろう。一方、下値は転換線、節目の2万8000円、25日移動平均線(2万7659円処)となろう。
今週のレンジは2万7800円~2万8800円で堅調な動きを想定する。
(ハチロク)
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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