配当分を埋める強い相場【225先物「ハチロク」の裏話】

ハチロク225先物OP|証券市場新聞
目次

売り方の買戻し

先週の日経平均は前週末比約656円高と2週連続で上昇した。
3月期決算ものの権利取りの動きに加え欧米の金融システム不安が後退し売り方の買戻しが活発化した。
5月のFOMCで0.25%の利上げされたとしても2023年末のターミナルレート予想に達することから利上げ打ち止め感が高まり長期金利も落ち着いた動きとなった。

半導体関連株が買い戻される

世界的な金融システム不安の影響で銀行株の動きは鈍いが半面売られ過ぎた半導体関連株が買い戻され日経平均の上昇を牽引した。
日経平均の配当落ちは約250円とされていたが落ち後も配当分を埋める動きとなり相場の勢いは強い。

チャート上では先高期待は大きい

チャート上で13週移動平均線(2万7308円処)、26週移動平均線(2万7322円処)を割らずに切り返したところに相場の強さを感じる。
日足でも23日から前日の安値を割らず5日線(2万7741円処)まで下がると買いが入ってきており上昇志向の高いチャートとなっている。
現在、5日移動平均線(2万7741円処)と25日移動平均線(2万7663円処)のゴールデンクロスを形成、週足でも13週移動平均線と52週移動平均線がゴールデンクロスを形成、チャート上では先高期待は大きい。

上値メドは?

上値メドとしては下落時に付けた最初の窓埋め(2万8558円88銭)、抜けてくると戻り高値の2万8734円79銭が視野に入ってこよう。
騰落レシオは121.7%と再び過熱感が出始めているので横ばい続くボリンジャーバンドの+2σ(2万8653円処)処で一旦は売りが出てくる可能性は高い。
一方、下値としては先週意識されていた5日移動平均線(2万7741円処)、25日移動平均線(2万7663円処があげられよう。
前週の動きでは前日の安値を割らずに上昇しているのでそのリズムが崩れると一旦は調整すると思われる。

「ラッセル3000」の3割が損失

米ブルームバーグ通信の調べによると1月までの12か月で株価指数「ラッセル3000」に属する企業の3割が損失を出したようである。
これは1978年以降では2000年代初頭のネットバブル崩壊時と2008年のリーマンショックの2回しかない異常事態だそうだ。

BOX相場の戻りの域を出ない

米国の企業業績は間違いなく悪くその影響はやはり日本にも響いてくる。4月中旬から発表される決算が注目だが個人的にはこの相場も2万6000円~2万9000円のBOX相場の戻りとして捉えた方がよさそうだ。
今週は2万7800円~2万8600円のレンジを想定する。

(ハチロク)

株式市場新聞 marketpress.jp 株式ニュースと話題の銘柄

購読会員限定コンテンツ

Pocket

ハチロク225先物OP|証券市場新聞

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次