CTAは見逃さない
先週の日経平均は前週末比約1420円高と6週連続陽線となった。
TOPIXに続いて日経平均も33年ぶりの高値となり約2年続いたBOX相場を上抜けてきた。
要因は先週もこの欄で書いたが要は「日本の再評価」である。
その流れに「持たざるリスク」が発生して「買いが買いを呼ぶ」展開となった。
こういう流れはCTA(商品投資顧問)は見逃さない。
5日間で125倍
コールオプションを利用して値動きを拡大させた。例えば6月物の行使価格3万3000円のコールオプションは15日には1円のプレミアムであった。
それが19日には125円のプレミアムが付いた。実に5日間で125倍である。月曜日に1万円だったのが金曜日には125万円になったということだ。
高値や安値を更新するときに大きな動きが出る
このような現象がオプション市場では様々な行使価格で起こっている。
6月物はメジャーSQでもあるのでポジションは以前から組まれていたがその売りポジションの買い戻しや先物のヘッジ買いを誘う動きを仕掛けたということだ。
高値や安値を更新するときに大きな動きが出るのはこのヘッジの動きが出るためである。
安値更新ではよくあることだが高値更新でのこの動きは筆者も久しぶりである。
以前の3万円台回復時と違う
以前の3万円台回復時と違って今回は日本自体が変化し始めている。この流れはやはり中期的にも続くと思われる。
また、海外の機関投資家だけではなく海外の個人投資家もETFを通じて日本株の購入が急増しているという点も以前と違う点であると思われる。
コロナ後の日本は日本人が思っている以上に海外の人から見れば魅力的に見えているのかもしれない。
振るい落としの急反落も
しかし、やはり短期過熱感は強い。振るい落としの急反落も十分考えられる。
ボラティリティが非常に高くなっているのでCTAはコールで稼いだ後一転プットで稼ぐ戦略に変わる可能性も高い。
先週の動きではイブニング取引で上値を付けるケースが多かったのでイブニング取引で値動きが止まってくれば要注意である。
今週のレンジは?
プレミアムが割高に付いているのでオプションを売りから入りがちだがボラティリティの高いときの売りは危険である。
相場が落ち着くまではオプションはプットもコールも買いの短期勝負で臨むのが良いだろう。
今週のレンジは3万200円~3万1300円を想定する。
(ハチロク)
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