中国リスク強まる【225先物「ハチロク」の裏話】

ハチロク225先物OP|証券市場新聞
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日本買いが止まっているようではなさそう

先週の日経平均は前週末比約103円安となり3週間ぶりに週足陰線となった。
前週より上昇が続き8連騰したものの木曜日、金曜日で600円強下落し前回の戻り相場で付けた高値(3万3488円)を抜くことはできなかった。
日経平均では戻り高値は抜けていないがTOPIXベースでは高値を更新しており日本買いが止まっているようではなさそうだ。

景気回復が鈍い中国

だが、ここにきて中国の経済リスクが相場の重しとなっている。
人民元が16年ぶりの元安水準となっているが政府も容認している。
矢継ぎ早に3カ月で2回政策金利を引き下げたが不動産危機や輸出額の減少は避けられておらず個人消費の低迷によりコロナ後の景気回復が鈍い。

中国発は注意が必要

景気のバロメーターとして捉えられている16歳から24歳の若者の失業率は6月には21.3%と過去最高になっており景気減速感は大変強い。
相場の上昇トレンドが強い時は悪いニュースでも直ぐに織り込むが相場のピーク感が強い時にはちょっとしたニュースにも強く反応する。
今回も中国の人民元安容認や政府職員のiPhone使用禁止のニュースを嫌気して相場が下がったとされている。
アノマリー的には「9月相場は弱い」である。色んな「9月危機説」が相場を攪乱する可能性があるが中国発は注意が必要である。

調整局面入りを示唆

今週は上値の重い展開を想定する。
9月SQ値は3万2921円39銭だが金曜日にはこの値を上回る事は無く「幻のSQ値」となっている。
また、窓を開けて5日移動平均線(3万2962円処)を割り込み、新値三本足も7本陽線後陰転した。
更に一目均衡表の雲の上限(3万2770円処)や転換線(3万2754円処)を引け値で割り込み調整局面入りを示唆している。

今週のレンジは?

下値メドとしては75日移動平均線(3万2464円処)が挙げられるが割り込むと25日移動平均線(3万2274円処)を試しに行く可能性もあろう。
その下は雲の下限(3万2165円処)が砦となろう。
25日移動平均線処は8月18日の安値(3万1275円)を起点とする下値ラインも位置するため重要な水準といえよう。
一方、上値は5日移動平均線、窓埋め(3万2986円35銭)が挙げられる。
今週は3万2100円から3万3100円を想定する。

(ハチロク)

 

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