2週連続で週足陽線
先週の日経平均は前週末比約618円高と2週連続で週足陽線となった。週初、米国の長期金利の低下により大幅上昇となったが前週から4日間で約2200円上昇したため一旦利益確定売りが出た。
三つ目の窓を埋めで切り返す
上昇時「三空」を形成したが格言通り「三空は売り向かえ」で下落、しかし三つ目の窓(3万2087円13銭)を埋めるときっちり切り返した。10日にはパウエル議長がIMFのイベントで再びタカ派的な発言をしたため売られる展開となった。
10月CPIまでは動きにくい
結局、11月限のSQ値は3万2454円88銭となったが引けで抜いてきており下値の固さが感じられる週であった。やはり米国の長期金利の動向で指数は左右される状況が続いており今週発表される米10月CPI(現地14日発表)までは動きにくい展開となろう。
市場予想は前年同月比で3.3%と前月の3.7%から減速が予想されている。予想であれば株価の支援材料となろう。
下がれば買われる展開
先週の日経平均は3万2000円台まで売られると買いが入る展開で5日移動平均線(3万2472円処)をザラ場で割っても引けで戻す強い展開であった。
今週も下がれば買われる展開を想定する。下値抵抗ラインとしては5日移動平均線、75日移動平均線(3万2160円処)、一目均衡表の雲の上限(3万2060円処)、雲の下限(3万1832円処)が意識されるラインとなろう。
今週のレンジは?
一方、上値は6日の高値(3万2766円54銭)、抜けてくると9月21日に付けた窓(3万2988円65銭)や節目の3万3000円がターゲットとなろう。
為替の介入の警戒感が高いが底堅い展開を想定する。今週のレンジは3万2000円~3万3000円を予想する。
SQ週はもっと仕掛けやすい週に!
6日から先物・オプションの証拠金の計算方法がSPAN方式からVAR方式に変わったがやはり日々の変動は大きい。
SPAN方式に比べオプションのアウト・オブ・マネーの証拠金額は減少したが日々大きく変動するので管理は難しい。かなり証拠金に余裕をもってポジションを組まないと大きな変動時には2倍、3倍の必要証拠金が発生するケースもありそうだ。
今までもSQ週は動きやすい週であったが今後はもっと仕掛けやすい週となりそうだ。
証拠金の管理には十分注意したい。
(ハチロク)
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