新年度入りしてから証券市場は軟調な展開が続いている。
4月1日の日経平均594円安は1月4日の582円安を思い出した日となった。年末まで確りしていた相場は正月明けから下げが始まり6日連続安となり正月気分が一気に吹っ飛んだ。その間日経平均は1814円安(▼9.53%)であったが今回は水曜日の段階で7日連続安1418円安(▼8.2%)となっている。
円高や企業業績の先行き不安など後付け理由はいろいろあるがようはヘッジファンドや外国人投資家が国内株の買いの最大手GPIF(年金積立管理運用独立行政法人)など「クジラ」と言われる公的年金が動きにくい時期を狙って売り仕掛けをしたということだ。
アベノミクス相場の3年間で15兆円買い越した外国人投資家は既に今年に入り5兆円売り越しとなっている。短期資金のヘッジファンドだけでなくオイルマネーも流出しているもようである。円相場と日経平均の動きに注目すると昨年末まではほぼ連動していたが今年に入り連動性が薄まっている。連動性が正しいとするなら日経平均の16000円処で為替は116円、為替の110円割れは12000円処となる。
この歪な状況は、株式組み入れ比率を変え相場に関係なく淡々と比率の上限まで株を買い続けたGPIFなどの公的年金によるものだと思う。当然、相場の価格は為替市場だけでなく経済状況や企業業績など様々な要因があるが、下げのキッカケはこの歪な状況をヘッジファンドなどに付け込まれた可能性は高い。
急激な下落でテクニカル的には短期リバンド相場もあると思われるが、指数は戻り売りの戦略がよさそうある。(ハチロク)
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