日銀の動向に今後は注目
先週の日経平均は米朝首脳会談、FOMC、ECB理事会など重要イベントを波乱なく消化し相場としては揉み合い相場となった。
FOMCでは政策誘導金利目標を0.25ベーシス引上げ1.75%から2%にした上に今年の利上げは後2回あるとした。
また、ECB理事会では国債買い入れを12月末で終了し量的緩和政策を終了するとしている。
世界が金融緩和の出口戦略に舵をとり始めた事を受けいち早く金融緩和政策を取っていた日銀の動向に今後は注目が集まろう。
SQ絡みのアノマリー
今週は大きく相場を左右させそうな大きなイベントはない。
メジャーSQ通過の2週目の週となるがメジャーSQ絡みのアノマリーとして「SQの翌週がプラスであれば当面相場は上値を目指し、翌週がマイナスであれば調整局面を迎える」というのがある。
執筆時(金曜前場)では週足でプラスになっているのでアノマリーとしては上値追いの展開を期待したい。
上昇の陰には外国人投資家
チャート的には5日線、25日線、75日線の全てが右肩上がりの強い相場を維持している。一目均衡表でも5月末の雲のねじれ日をきっかけに反転、上昇し基準線を転換線が抜き下げづらい形となっている。
東証が発表した投資家別売買動向では6月第1週(4日~8日)では外国人投資家は総額で1489億円買い越しに転じてきた。この週は日経平均で約0.97%上昇したが上昇の陰にはやはり外国人投資家の動きがある。
推計ではまだ3兆円の売りがあると言われておりさらなる買戻しも期待できよう。
買戻しの期待はやはり為替、円安トレンドに入っており111.40円を抜けてくると日経平均も高値更新となってこよう。
突っ込み買いの吹き値売り
上値のメドは23000円、抜けてくると高値更新後ボリンジャーバンドの△2σの23150円まで期待できよう。下値は25日線の2万2649円、その下は基準線の22490円と見る。
為替が動かない限りは「突っ込み買いの吹き値売り」で対応したい。(ハチロク)
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