上値の重さを感じた週
先週の日経平均は前週比約405円(1.8%)高と3週間ぶりに上昇した。
週初は新型コロナウィルスのワクチン開発状況を好感し上昇、新値三本足が陽転し上昇に弾みが付くかと思われた。
しかし、国内の新規感染者数が右肩上がりで増加、緊急事態宣言解除後最大の感染者数となっておりこれを嫌気して後半は伸び悩んだ。
動き的には先々週と同じ状況で上値の重さを感じた週であった。
「日経レバ」の売り禁
個人投資家の動向を見ると個別株の循環物色相場であり指数的には下落すると見ているようだ。日経平均株価の2倍の動きを目指すETF「日経レバ」の新規信用売りが16日停止となった。これは先行き相場が下落すると見通した投資家の申し込みが多く、貸し株残高は2016年10月以来の水準の約180万口となっている。
「売り禁」なるのは同ETFが上場して以来という。
また、日経平均株価と逆方向に2倍動く弱気型の「日経ダブルインバース」の発行済み口数は4億4484万口とこれまた過去最高を記録している。
戻り高値を抜くと買戻しに拍車
どうやら、6月9日の戻り高値(2万3185円85銭)は当面は抜かないと考える投資家が多いようだ。
逆に戻り高値を抜いてくると買戻しに拍車がかかり大きく動きそうであるがワクチンの開発に大幅な進展があるなどサプライズ的なことがない限りはこのBOX相場は当面続きそうである。
25日線がサポート
チャート的には6月15日の安値(2万1529円83銭)を起点とする下値抵抗ラインが切り上がっており下値ラインは2万2450円処、同水準には25日移動平均線(2万2437円処)がありサポートラインとなろう。上値は2万3000円が大きな抵抗ラインとなりそうだ。
今週は2万2400円から2万3000円のレンジを想定。今週は3日間の立ち合いとなるため動きは鈍そうだ。