膠着感強い動き継続か?【記者の視点】

記者の視点|企業速報 証券市場新聞
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NYダウは8日続伸だが・・・

5月2週目の東京市場は日経平均では3万8000円接近では押し目を拾う動きが活発化する一方で、3万9000円に接近する過程では急速に値を消す動きになり、上値は重く方向感が掴めない動きになった。

上値が重い日経平均の一方で、ニューヨーク市場では10日の大引け時点でダウは昨年12月以来の8日続伸となっており派手さはないものの強い動きとなった。9日表の週間の米新規失業保険申請件数が市場予想を上回っており、労働市場の過熱感の和らぎを示す経済指標の発表が相次いでいることからFRBの利下げ先送り懸念が後退していることが支援している。しかしながら東京市場ではこれまで指数の上昇を主導していた半導体大手の業績予想についてはアナリストコンセンサスを下回るものが散見され、上値を買う決定的な材料にかけていることがネガティブ視されている可能性もある。今後は決算発表が一巡し、ある程度、今後の見通しの分析ができるまでは、先週までと同様の動きが継続する可能性があろう。

今週は米PPIとCPIに注目

今週は14日に米国で4月の生産者物価(PPI)、15日に4月消費者物価が発表される予定でFRBの利下げ戦略を探る意味で注目されそうだ。決算では16日にアプライドマテリアルズとウォルマートが予定されている。半導体企業の動向や米国の消費動向を占ううえで関心が高い。
国内では10日発表の東京エレクトロン(8035)は25年3月期に27.6%営業増益予想ながらアナリストコンセンサスをには届かなったが、AI関連需要がけん引する内容は評価されそうだ。13日のソフトバンクグループ(9984)や14日のソニーグループ(6758)の決算を通過すれば国内の決算発表は峠を越える。

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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