全面安藻下げ渋る
週明け13日の東京市場は大幅に続落しました。日経平均は311円安です。SVB(シリコンバレーバンク)が経営破綻したことで米国株市場が大幅に下落した流れを受け、リスク回避の売り圧力が強まりました。ギャップダウンして寄り付いた後も下値を探り、一時下げ幅を500円超に広げています。ただ、売り一巡後は下げ渋り、大引けでは300円を超える下落ながら大引けは後場の高値で引けました。
逆行高銘柄に買い
金融システム不安に伴う米長期金利の急低下により為替が円高に振れていることも重石になりましたが、自律反発期待から時間外の米株価指数先物が高く、日銀ETF買いへの思惑からも下値に買いが入りました。プライム市場の値下がり銘柄数は1639と9割近くを占める全面安商状でしたが、前引け段階の1780から数を減らすなど、個別にも下げ渋る動きです。前場は売り買いとも手控え様子を見ていましたが、後場はAバランス<3856>やソシオネク<6526>などの逆行高銘柄に追撃買いを入れました。
米金融システム報道や指標への反応確認して
SVBの破綻で次回のFOMCでの利上げ幅拡大懸念は後退したかも知れませんが、金融システム不安はくすぶり続けており、当面は米金融機関についてのニュースや14日に発表される米消費者物価指数(CPI)などインフレ指標への反応を確認しながらの対応になるでしょう。ただ、日経平均は25日線を下値に下ヒゲを引き目先底入れの兆しを見せており、引続き個別に強い銘柄を狙う考えです。
花咲 翁
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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