9日の東京市場は4日ぶりに反落、ただ、日経平均は52円安と小幅安です。8日までの3日間で700円近く上昇していたことを考慮すれば、上昇ピッチが速すぎることから小休止が入ったに過ぎません。東証1部の売買代金は概算で2兆6100億円と活況の目安とされる2兆円を大きく上回っており、目先はスピード調整が必要な局面ながら、依然として先高感が強い状況です。
やはり、東京市場は為替次第ということでしょう。4月第4週の投資部門別株式売買動向を見ると、海外投資家が4週連続で買い越しており、買越額は2850億円と前の週の2770億円に続いて今年最高を更新しました。仏大統領選の結果を受け、円はドルだけでなく、ユーロに対しても弱含んでおり、海外から見た日本株の割安感、海外株に対する出遅れ感が強まっているからです。
さらに、昨夜の取引で114円台まで円安が進み、日経平均先物は100円超の上昇となっています。きょうも堅調な展開が期待され、主力株が一段高に買われるようなら、出遅れ銘柄の水準訂正余地も広がるでしょう。
ピックアップ銘柄では澤藤電機(6901)がリバウンドへ動き始めており、高成長期待の動物高度医療(6039)は新値を取ってきました。医療関連で材料が浮上した日本トリム(6788)のほか、郷鉄工(6397)、ティアック(6803)の低位出遅れ株もマークしておきましょう。
花咲 翁