12日午前の東京市場は反落、日経平均は63円安です。米長期金利上昇が一服したことで円が強含み、自動車など輸出株や銀行株が利益確定売りに押されました。もっとも、前場段階の東証1部の売買代金は概算で9500億円にとどまっており、イエレンFRB議長の議会証言や米経済指標の発表を前に様子見気分が強い状況に変わりはありません。
手がかり材料難ながら出遅れ修正の動きは続いており、レーザークラッドバルブシート加工機の量産を発表したエンシュウがストップ高に買われるなど、中小型低位株の動きが活発です。ピックアップ銘柄では郷鉄工(6397)が動意、岩崎電気(6924)、ミナトHD(6862)、桂川電機(6416)、東邦金属(5781)、しっかりです。低位以外で取り上げたNCS&A(9709)は反落ながら下げ渋っており、切り返しのタイミングを見極めたいと考えています。
花咲 翁
証券市場新聞 https://marketpress.jp/