1月の株式市場は日米供に大波乱
新たな年が始まった1月の株式市場は日米供に大波乱となったが、2月は大底を確かめる動きとなるだろう。
米国市場ではハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は昨年11月に付けた過去最高値から一時17%下落。その後、1月28日と31日の2日間で7%上昇し、月間の下落率は9%に止まった。
年金による買いが200億~300億ドル入った
1月最後の2日間は年金による買いが200億~300億ドル入ったという。今後は、ナスダック指数が日中の安値から6%近く戻して終えた1月24日の取引時間中の安値(1万3094)を下回らずに推移できるかが重要なポイントだ。
相場の反発力が強い
チャートでは、日足の下ヒゲと共に大きな陽線(終値が始値を上回る)を描いており、それだけ相場の反発力が強いことを意味する。その後の急速な戻りもあって1月24日が大底の可能性が高い。もっとも、こうした相場の動きの後は「二番底」となることも多い。
半値戻しは全値戻し
1月24日のようにナスダック指数が取引時間中に4%超下落し、そこから5%超戻した日は1988年以降で6回あった。過去5回は、その後の1カ月間でナスダック指数はいずれも下落し、平均の下落率は6%安だった。3カ月後は平均で8%下落している。また、米ダウ平均は1月5日の3万6952ドルから1月24日に付けた3万3150ドルの安値まで10.3%下落。その後、7日間で7.5%戻している。2月2日には3万5679ドルを付け、25日移動平均線を超えた。「半値戻しは全値戻し」という相場格言があるが、半値戻しを達成した。1月24日が大底といえる。
日本株は戻りが弱い
一方、日本株は戻りが弱い。日経平均は1月5日の2万9388円から1月27日の安値(2万6044円)まで11.4%下落。その後、4日間で5.8%戻した。日経平均の25日移動平均は2万8009円。半値戻りは2万7716円となる。更なる高値追いには1月18~19日の窓埋め(2万7958~8129円)を達成出来るかが焦点となる。
弱気の投資家が大勢を占めれば大底
マザーズ指数は1月4日の高値(995.6)から1月28日の安値(719)まで27.8%も下落。その後の戻りは3日間で12.4%だ。25日移動平均が856.6。半値戻りが857.3となる。米国株が大底を打ち、日本株も下値を固める動きとなるだろう。弱気の投資家が大勢を占めれば大底だ。
潮流銘柄は?
潮流銘柄はIDEC(6652)、JFEホールディングス(5411)、ディスコ(6146)。
2月7日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。
岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール
1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。20年間にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。
2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。
また、個人投資家に投資情報や個別銘柄の助言業務を行っている。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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