3月の安値から2倍以上
日米の株式市場は3月15日からの上昇が鮮明だ。日経平均は2万5000円割れから一気に2万8000円台まで回復した。上昇率は13.8%だ。下げが厳しかったマザーズ指数も21%上昇した。マザーズ銘柄は3月の安値から2倍以上になっている銘柄も多い。
4倍銘柄も
エッジテクノロジー(4268)は4倍、グローバルウェイ(3936)とログリー(6579)は3倍、バンクオブイノベーション(4393)、GRCS(9250)、ログリー(6579),GA technologies (3491),Kaizen Platform(4170),インターファクトリー(4057)、JTOWER(4485)は全て2倍以上になった。
現在の水準を超えてくると・・・
マザーズ指数はチャート的にはダブルトップとなり、下落しやすい。ただ、現在の水準を超えてくると強い上昇トレンドが続くことになる。方向性を決めるのは米ナスダックの動きになるだろう。
デッドクロスの信頼性は無い
今回の戻りのきっかけは、16日に米連邦準備理事会(FRB)が約3年ぶりの利上げを決め、パウエルFRB議長がインフレ退治に積極的となった事だ。皮肉にもS&P500種株価指数が3月14日にチャート上で50日移動平均が200日移動平均を上から下に突き抜ける「デッドクロス」を形成し、長期の弱気相場入りのサインを示した日が大底となった。デッドクロスの信頼性は無くなってしまった。
19年に実施したような調整的な利下げも
FRBはインフレ抑制を優先して大幅な引き締めを実施するが、その後は景気後退を回避するために、19年に実施したような調整的な利下げが必要になるかもしれない。米国の株式市場は景気後退よりも、ウクライナの支援など財政支出やFRBに対する信頼性を評価しているようだ。現在の株式市場は過剰流動性相場が続いている現われである。
ドル高・円安は続く
また、為替市場では急速に円安が進み、3月28日には一時、約6年半ぶりとなる1ドル=125円10銭を付けた。ここ3週間で10円も円安が進んだ。ユーロやポンドなどの主要通貨に対しても円は独歩安の様相を見せた。世界的な金融引き締めの波が広がるなかでも、黒田日銀総裁は緩和継続姿勢を堅持していることで、日米金利差が拡大し、投機筋はドル買い・円売りを入れている。物価変動を加味した米国の実質金利がなおマイナス圏にあることなどを考えれば、ドル高・円安は続くことが予想される。
潮流銘柄は?
潮流銘柄はGreen Earth Institute(9212),アクシージア(4936)、ティーケーピー(3479)。
4月4日「潮流」3銘柄の解説|岡山 憲史【株式投資テレビ】も併せてご視聴ください。
岡山 憲史(株式会社マーケットバンク 代表取締役)プロフィール
1999年2月 日本初の資産運用コンテスト「第一回S1グランプリ」にて約1万人の参加者の中から優勝。
このコンテストはスカイパーフェクTVの資産運用情報番組「インベステーション」が主催、ゴールドマン・サックス投信・クレディスイス投信・野村アセットマネジメント投信などの協賛を得て行われたもので、
プロの運用担当者などを含む1万人以上の参加者を集めて実施。
コンテストの開催時期(98年11月16日~99年2月15日)は日本株式市場がバブル後最安値を付けに行く最悪の環境にもかかわらず、
1億円の資金を1億3112万円(運用期間年利回り124%)に殖やすという脅威の成績をあげ文句なしの優勝を果たす。
第二回大会においても、2ヶ月間で1億円の資金を2億1600万円に増加させ、6位入賞。
1999年12月8日にマーケットバンク設立。20年間にわたって株式投資で安定した高パフォーマンスを継続して出すことのできる
画期的な運用手法とサービスを提供している。
2002年1月にNHK番組「経済最前線」にて独自の投資支援システムが紹介される。
2005年12月TBS番組「筑紫哲也のNEWS23」にて勝ち組企業として紹介される。
直近では2017年1月に始まった夕刊フジ主催の「株-1グランプリ」において優勝。
1ヶ月間で3銘柄の合計パフォーマンスを競います。最終のパフォーマンスは155%と断トツの結果。
週刊現代、週刊ポスト、夕刊フジ、ネットマネー、月刊カレントなど幅広く執筆活動を行っている。
また、個人投資家に投資情報や個別銘柄の助言業務を行っている。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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